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高松市内の私立高校が学費の滞納を理由に、男子生徒1人に1度渡した卒業証書を、回収して
預かっていることがわかったそうです。

学校側は、生徒の保護者に支払計画を書類で提出させていて、卒業証書を「担保」にした
格好となります。完納され次第、証書を渡すとしているようです。

この高校によると、男子生徒は経済的な理由で授業料や施設費などの学費、月額約3万9000円
の滞納が続き、分割払いをしていたそうですが、今月2日の卒業式までに約5万円を納めること
ができなかったということです。
この高校では、未納の場合は証書を回収して、完納後に渡すとした内規があり、その内容を事
前に保護者に伝えて、同意を得たといいます。

そしてこの男子生徒は卒業式に出席し、同級生とともに教室で証書を受け取った後、教員に証書
を戻したそうです。昨年、そして一昨年も同様の例があったといい、学校側は「滞納は生徒の責
任ではないが、内規なので仕方ない。他の生徒に分からないよう預かるときは配慮したつもり」
と説明しています。

今は不景気で、子供を持つ親としても生活を守らなければならない立場の人が仕事を失ったり、
また大きく減給されたりと生活に支障が出ている人は少なくないのではと思います。
その中、「せめて子供だけは不自由なく学校へ行かせたい」と思う親は多いのではないでしょう
か。そのような経済的な理由を持つ人もいる中で、問題なく生活ができるのに授業料、もしくは
給食費などを滞納している家庭もあるようです。今回の男子学生はどちらにあてはまるのか分か
りませんが、そのような行動をする親は今、一番何が大切なのかをもう一度考えるべきなのでは
と思います。自分の自由でしょうか、それとも子供でしょうか。


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